善行プレイ日記／４月分その２（４／15−４／19）
４／15（木） 朝、速水くんが私に「ふりふりエプロン」と「サンドイッチ」をプレゼントしようとした。 が、邪魔される。ふりふりエプロンはともかく、サンドイッチは食べたかったですね。彼のお手製は美味しいんですよ。 昼休み、舞さんが「一緒に来い」とせっかく誘ってくれたのに 瀬戸口くんが邪魔。お、おのれー（怒）思わず殺意を抱いてしまった。 そのあと結局彼女とお昼を一緒にすることは叶ったから良かったものの、 一瞬彼のスカウト送りを画策してしまいましたよ。…勿論、そんなことしませんけどね。 味のれんで食事。食後、Ｈな雰囲気でラブラブである。 いつも思うのだが、味のれんのおやじさんは 目の前でラブラブなカップルを見せつけられてたまったものじゃないでしょうね。 すみません…。でも校内だと皆の手前、あまりラブラブになれないんですよ； 夜、開発技能「３」を取得。なるべく原がハンガー一階にいない時に整備の勉強をする私であった。 （小心者め…）それはさておき、これで全ての武器が陳情できるな。 舞さんとデートの約束を取り付ける。どこに行きましょうか？楽しみだ。
４／16（金） 朝、会議。その後で明後日用のデートチケットを陳情しておく。 昼食を食べようとしたら出撃。戦果13機。絢爛舞踏まであと少しだ。
４／17（土） 最近会話中にやたら乱入される確率が高い。「良いうわさ」が頻発しているからだろうか？ 評判があがるのはよいが、あまり邪魔されるのもどうだろう…。 自分の部署の仕事が順調だったので、速水くんの仕事を手伝う。 夕方出撃、スキュラとミノタウロスの増援が来て少々厳しかったが 戦果は16機。上々だ。
４／18（日） 今日はデートです。博物館の展示を見るつもりでしたが 舞さんが「プラネタリウムが見たい」と言ったのでそちらに向かった。 やはり、彼女の意思を尊重したいですからね。 上映中に私の多目的結晶にメールが来たので何だ？と見たら （デート中なのにジャマするな。と思ったことはヒミツです） 隣にいる舞さんからだった。「私の父は、星が好きだった」と。 舞さんの父親…話を聞く限りでは謎の多い人のようだが、 彼女にとっては突然死別したという父親の影がとても大きいのだろう。 何か返信しようかと思ったが、上手い言葉が出てこなかったので黙って星を見ていた。 …星は、私たちの愚かな行為を見てどう思ってるんでしょうか？ などと考える。 上映が終わってから展示物をざっと見た。 その後尚敬校校門までいったん戻り 「…こ、これからどうします？」と彼女に訊こうとしたらそこで出撃のサイレンが鳴った。 お、おのれー、幻獣め！（苦笑） スキュラ、ゴルゴーンと強い敵が多いが、一番手強いミノタウロスが居ない。 士気を高めるために「ガンパレード・マーチ」を歌って突撃したところ、 ギリギリまでミサイルを撃たなかったせいで敵にボコボコにされる。 士魂号爆発。しまった。油断大敵とはこのことだ！しかし、ここで後悔しているヒマは一ミリも無い。 舞さんが遠くに撤退したのを確認してから、ウォードレスで突っ込む。 慣れないスカウトでの攻撃。 幻獣から必死で身をかわして10機撃破。リテルゴルロケットがとても役に立った。 装備しておいてよかった…。なんとか戦闘が終わり、ホッとした途端気が抜けて膝をついてしまった。 余談。 その後、この戦闘における彼の猛烈な働きは 「８枚の力翼を持つ天使、鬼神と化して敵を討つ」と口コミで学兵の間に広く伝わり、 彼らの士気を向上させたという。 「でも、あの時自分のうっかりミスで士魂号を壊してしまったなんてとても言えませんでしたが…」 （『善行首相、未来を語る』横花隆・民明書房刊／この文章は諸般の事情により掲載されず）
４／19（月） これまでの撃墜数を数えると昨日で300体を越えた。 絢爛舞踏…今日、何かが起こるのだろうか？とりあえず学校に行くか。 舞さんから「…身体が、あちこち痛い…昨日、そなたが色々やったからだ…」と言われる。 否定できない私。昨日の戦闘ボロボロでしたから…。謝る。 私も痛いです。年よりなのできっと明日はもっと体が痛くなるでしょうね（苦笑） …でも、誰も死ななくて良かった。 ところで今朝の私は（自分で言うのも何だが）モテモテだった。男に。 瀬戸口くんがサングラス、若宮くんが弁当３人前をくれるという。 でも、両方とも速水くんに邪魔されて失敗。 次は速水くんが「一緒に歩こう」と提案するが若宮くんに邪魔される。 邪魔はともかく、これで皆が険悪になるのは困りますね…。どうしましょう。 そういえば昔「♪わたしのために〜あらそわないで〜♪」という歌がありましたね。 ふざけた歌だ。と当時は思ったがその気持ち、今なら分かります。 でも男に争われても嬉しくありません。困ります…。 ＨＲの時間、本田先生に 「準竜師閣下から、お前と芝村に電話だ。職員室に行ってこい。急げよ。」 と言われたので２人で職員室に向かう。 電話に出たところ、「昨日づけで大統領がお前たちに絢爛舞踏章を出す手続きに入った。」という話だった。 舞さんと私は３号機にずっと同乗していたので２人同時に受章とのこと。 「世界で５人目と６人目の受章ということだな。絢爛舞踏自体めったに出ないのに同時受賞とは非常に珍しいケースだ。 …まあ、そんなことはどうでもいい。以上だ。式場で会おう。」 長い一日になりそうで、実際、長い一日だった。 あらかじめ決められた演説をしたり大統領と形式的に対談をしたり。 …思い出したくないので詳しくは書かないが。 ようやく解放されて教室に戻ると、東原さんが話しかけてきた。 手に封筒を持っている。中から手紙を取りだした。 「えっとね。これ、なんてよむの？」 どうやら彼女は読めないらしいので代わりに音読してあげた。 「戸籍 東原 のぞみ。『のぞみ』さん？1990年生まれ…。あの、東原さん、「ののみ」って漢字で書けますか？」訊く。 東原さんはふるふると首を振った。 それって…。誰にも教わってないんですか。日本の教育って一体。 思わず某半裸お笑い芸人のようにもんどりうって倒れてしまった。 「えへへ。いいんちょ、エガちゃんみたーい。…そうしろって書いてあるの？」 東原さん、あなたの名前は「ののみ」じゃなくて、「のぞみ」なんですよ。…と教えてあげました。 「のぞみだから『希望』という意味です。」と。 授業が終わって、皆に話しかけるとほとんどのクラスメイトが私のことを恐れていると分かった。 幻獣を300体殺すなんて人間じゃない、あなたは何者？化け物だ。と口をそろえて言う。 しかも軍用ネットワークで情報収集したところ、絢爛舞踏が出たということで 私と舞さん、そしてこの部隊は上層部に警戒されているらしい。 孤立無援。 …正直、これはかなり堪える。精神的に参った。 私は今まで皆のために戦ってきたはずなのに、結局はただ疎まれるだけなのか？ クタクタになってプレハブ校舎前に行ったところで、ちょうど会った舞さんに話しかけると 「そなたの選んだ道だ。気にするな。我々は、人を守るために人でないものになったのだ。 それに、たとえ皆が敵になろうとも私はそなたの味方だからな…。」と言われた。彼女は少し照れている。 舞さん…やはりあなたは素敵な人です。２人きりだし抱きつこうかなと思ったらブータが寄ってきた。 お、おのれー。とキッとにらんだら なんとブータが２本足で立ち上がって私に話しかけてくるではないですか！？ 「ようこそ、絢爛舞踏。世界で最も新しい伝説。あしきゆめと戦う者。」と。 「ブータが人間の言葉を話しているぞ」舞さんにも聞こえるらしい。２人であっけに取られた。 ブータの話を聞くと、 彼はただのネコではなく、猫神族の英雄・戦いの神だという。そして 今、生まれようとしている人類の敵（「あしきゆめ」と言うそうだ）を探して倒し、許せ。という。 しかも、それは人の顔をして私たちの近くに存在するらしい。 「人の顔、ですか…？」 「残念ながら、それ以上のことは神族にも分からぬのだ。」 ブータはそう言うと「ニャー」と普通の猫に戻って（？）どこかへ行ってしまった。 「手がかりが少ないが、ああ言われたからには近くで『人類の敵』を探すしかあるまい」 彼女と手分けして「あしきゆめ」を探すことにした。しかし、確かにヒントが少なすぎる。 それに、「倒す」は分かるが「許す」っていうのは何だろう？ 許す、ねえ…。考えながら歩いていたら瀬戸口くんにぶつかってしまった。不注意。 「あー、すみません。考え事をしてたので…」 彼はいつにない真剣な眼差しでこちらを見つめて、こう言った。 「善行さん。ラブを忘れるなよ。愛こそすべて、愛こそ幸せ。 いいか、一生に一度しか言わない。愛は、許すことだ。」 意中を当てられたようでドキリ。とした。 「瀬戸口くん…『許す』って？」おもわず聞き返すと彼は「絢爛舞踏か。…俺は殺さないでくれよ〜」 と言って身をかわすとさっさと逃げてしまった。なにか大切なことを知っているのかと思ったのに。 なにか匂うので腕をかぐと女物っぽい香水のかおりがする。 さっき瀬戸口くんとぶつかったときに移されたらしい。 このままだといろいろ勘違いされそうなので、シャワー室を使うことにした。 誰か使っているみたいだが…思わずのぞいてしまった。 湯気の中に、人影が浮かんだ。 「！」 …若宮くんが、ポーズを取って立っている。 「なんですか？善行準竜師。はい、いいえ、上官でも覗きは感心しませんな。」 そういうオチかなと思いましたけどね。期待してませんよ。ええ。
プレイ日記４月分その３につづく。 BACK