プロローグ |
−1998年冬・自衛軍関東中央本部− 権力闘争に関わるクーデター(失敗に終わり、首謀者15名は銃殺刑)に巻き込まれた私、善行忠孝。 軍法会議の結果、事件には殆ど関係無しとみなされた私だったが 降格処分で熊本の前線に廻されることになった。 陰謀や私欲にまみれ腐った上層部にかかわるのはさんざん嫌になった。 いっそ戦って死ぬのも良いだろう。 …しかし、ただではくたばるものか。 熊本赴任の前夜。私は不思議な夢を見た。 「私は“ナナシノ”、第7世界からの介入者である。…お前は世界を救いたいと思うか?」 「あなたが何者かは分かりませんが、世界を救う…この戦争を終わらせるためなら 私は悪魔とでも手を組みましょう」 「よろしい。こちらからの介入端子をそちらに送ります」 目覚めると私の枕元に「青色のペンダント」が置かれていた。 あれは夢ではなかったのだろうか…?手に取って見ると、それは奇妙な光をはなっていた。 私は熊本行きの荷物を一つ増やすことにした。 |
1999年3月その1へ |